aimy*log

とりあえず映画の感想。ほぼ邦画。

ふがいない僕は空を見た

原作を何ひとつ裏切らなかった。

永山絢斗田畑智子が本物にしか見えなかった。

なんかえろいとかそういうの通り越してたから。

原作のあの貪るような肉欲に全然劣らない。

へたに隠したり端折ったしてたら多分萎えまくってたけど、ひとつもそんなのはなく。

何より窪田正孝くんがめちゃくちゃよかったなあ。

卓巳の役は正直誰でもできると思うけど、良太の役はそうじゃないと思う。

萎える役者がひとりもいない映画はいいなあ。

2人が自転車で写真ばらまくシーンが美しくて泣きそうになった。

あんなシーンをあんな美しく作り上げてしまうなんて、悲しいのにきれいだなんて。

いろんなやりきれなさが言葉ではなく映像で映されていてふるえる。

原作でのどうしようもない感情が映画でもどうしようもなく漂っている。

それでも、ということ。あーよかった。

きいろいゾウ

似非関西弁すぎて全然入り込めなかった。

ムコさんとツマだけでも関西人にしてほしかったなぁ。

そして向井さんは関西弁せめてもうちょっと頑張ってください。笑

 

これは原作未読で観ちゃったけど、

西さんファンからすればやっぱり西さんの世界観を実写化するのは無理があるなーって。

西さんのは現実と幻想の世界の境目が分からなかったり、

ファンタジーだけじゃない、現実だけじゃないところがあって、

それは文章で読むからこそ素晴らしく美しくてうっとりするんだよね。

その境目こそが文章でしか描けない尊いものなんだと思うんです。

映像にした途端、言葉の魔法が解けてしまうというか。

 

原作読んでない人はちょっと「?」って感じだった。映画館で。

これで西さん誤解してほしくないなあ。

 

(映画館)

ヘルタースケルター

男性陣が色気にあふれすぎて困った。笑

窪塚さんはAV男優ばりの濡れ場でも素晴らしくやらしかった。

下品ないやらしさじゃなくてやらしさ、みたいな。意味わかんないな。笑

あれで勃たないって俳優さんすごいなあと感心してしまった。

そしてエリカ様美しかった~。

乳首全然やらしくない。綺麗。綺麗だったなあ。うん。

 

そしてそして今をときめきまくってる希子ちゃんね。すごいね。

あの中にいて誰にも埋もれない圧倒的な存在感。透明感。

あれは才能でしかない。

寺島しのぶ綾野剛大森南朋もよくこんな色気のある人ばかり集めたなと。

自分の作品に合うキャスティング力はすごいんだろうな。

 

これは映画って言うより蜷川さんの作品って感じでしたね。

俳優・女優も含め、良くも悪くもあの人の作品のひとつになってしまってる。

そう思えば美しい作品に仕上がっていると思いました。

ラストはうーんって感じですが。

 

(映画館)

愛のむきだし

すごい映画を観てしまった。

今までの人生の中でぶっちぎりの1位。

 

盗撮とパンチラと虐待と勃起と宗教とレズビアンと精神と崩壊と再生のおはなし。

いや、一言で言うと愛のお話。

 

言葉にできないよね、すごいものに出会ったときって。

僕の心をあなたは奪い去ったってことですよ。

はあ。

絶望と狂気と忘却の果てにも愛はあるのか。あるのだ。

重たい、しばらく空洞ですが頭にくるくる流れてる。

落ち着いたら、言葉が見つかったら、あとでまた書きます。

 

愛のむきだし