ふがいない僕は空を見た
原作を何ひとつ裏切らなかった。
なんかえろいとかそういうの通り越してたから。
原作のあの貪るような肉欲に全然劣らない。
へたに隠したり端折ったしてたら多分萎えまくってたけど、ひとつもそんなのはなく。
何より窪田正孝くんがめちゃくちゃよかったなあ。
卓巳の役は正直誰でもできると思うけど、良太の役はそうじゃないと思う。
萎える役者がひとりもいない映画はいいなあ。
2人が自転車で写真ばらまくシーンが美しくて泣きそうになった。
あんなシーンをあんな美しく作り上げてしまうなんて、悲しいのにきれいだなんて。
いろんなやりきれなさが言葉ではなく映像で映されていてふるえる。
原作でのどうしようもない感情が映画でもどうしようもなく漂っている。
それでも、ということ。あーよかった。